途中で利用を断られることも

ショートステイを利用できるのは、介護認定を受け、介護が必要とされた人だ。また施設や病院に入居しているのではなく、在宅ベースで生活をする人が対象である。
自宅で介護を受けて生活をしているが、自宅での入浴が困難であるためショートステイを利用したい、家族が何らかの理由で介護できない状況にある、また介護負担が大きく家族のリフレッシュが必要といった場合に利用されることが多い。
その希望でケアマネージャーがショートステイの予定を立てていくが、ショートステイを予約すると、必ずその日程で利用できるとは限らない。時には利用者がショートステイに適応できないこともあるのだ。

例えば認知症の場合。自宅でも不穏や問題行動はあるかもしれないが、比較的慣れている環境の中では、介護を受けながらある程度生活することはできる。しかしながら、何らかの理由でショートステイを利用したときには、急に不穏がひどくなったり、ほかの利用者や介護者に暴言を吐いたりと予測不能な問題行動が起こることもあるのである。
自宅の様子から受け入れが可能と判断されていたとしても、そのような行動がみられた場合は、ほかの入居者への影響や、安全性を考慮したうえで、ショートステイに適応できないとして早めに帰宅させたり、次の利用はできないと制限をかけることもあるのだ。

またそうでなくても、すでにその日程は予約でいっぱいで断られることもあるだろう。このようにショートステイを利用したいからといって、必ずだれもが利用できるわけでもない。その点に注意して利用を考えていくべきだ。